敷かれたレールの上には何もないと気付いた30代

 

良い家庭で育ち、良い学校に行き、良い会社に勤めて、定年を迎える。

 

一見すると物凄く良いことのように思えますが、実際にはどうなのでしょうか?

 確かに安定していて、生活には多分、困ることは無いと思いますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

 

よくよく考えてみると、僕たちは生まれてから今までずっと社会から洗脳教育を受けてきたのだと思います。

こんなことをいうと、聞こえが悪いのかもしれませんが、確かに洗脳教育を受けているのです。

 

どうしてかというと、これまで僕たちは人間一人一人が持つ価値観という個性を無くしていく教育をずっと受け続けてきたのです。

 

もっと具体的に言うと、

 

たとえば、教師が、高校受験を控えた中学生に対して、その中学生が、『先生!僕はこの頭のいい学校で知られている、名門の高校に進学したいです!

というとその教師は『君の偏差値では、統計的に見てムリだよ』と、こんなことを言ってしまうのですね。

 

そもそも、総計というのは、過去のデータでしかないのです。しかも、その統計の中に、その生徒が入ってもいないのに!

 

その生徒の将来性や、頑張ろうとしている姿勢。その人の個性。

それを真っ向から否定してしまい、その生徒の未来を潰しているのですね。

しかも、教師はそれがこの子にとって無難な道だ。と勝手に決めつけているのです。

そして、こういう事は今現在でも行われているのです。

僕たちはこういう環境で育ってきたのですね。

 

そしてそれは、教師だけではなく、親もそういう事をするのです。

 

確かに、親にとって子供はいつまでも子供と思っているのでしょう、そして、無難に、人並みに育ってほしい。そう思っているのだと言えます。

なので、過干渉になる親もいるわけですが、それでは、モノやペットと同じ扱いをしているのですね。

が実際に子供は、自分のモノやペットではありませんよね?

 

子供は、一人の人間なのです。

 

赤ん坊の頃は、何もできないので何でもしてあげないといけませんが、物心つく頃には、もう立派な人間ですね。同じ人間なのです。年の差や体格、知識の広さでは劣っているのかもしれませんが、間違いなく、同じ人間なのです。

その同じ人間に対して、知識の広い大人たちは、こういう風にしなさい。ああいう風にしなさい。これはダメあれはダメ。と教育していくのですね。

 

確かに、間違ったことを叱るというのは正しいのですが、『親の言うとおりにしておけばいいんだ』というそういったレールを子供に敷いてしまうのです。

 

これは昔からの考え方で、『こういう風にしておけば一生安泰だ。なぜなら他の家族もそうしているから。』他力本願という考え方です。

そういう考え方からきています。

 そういうことで、僕たちは、親や教師にいつの間にかレールを敷かされ、その上をテクテク歩いてきたのです。

 

時代の流れというものを考えるとわかりますが、こういった『一生安泰』ということ自体が、もう今の時代にはふさわしくない考え方なのですね。

どういうことかというと、もうすでに皆さんもわかると思いますが、ネットが普及して、人の知識や考え方、個性などを自分一人でアピールできる世の中です。

さっきも言いましたように、他力本願(ほかの人もこうしているから自分もこうしよう)的な考え方は、一切通用しないのです。

 

逆に、自分はこういう風にしたい!こういう風にありたい!と思えば、いくらでも、自分の想うようにできる世の中なので、そういった個性を大事にすることが大切になってきているわけです。

 

しかし、今現在でも、こうした、人の個性というものを潰してしまう教育が行われています。

しかも、本当は、個性を出した方が良いに決まっていると思っているのにもかかわらずに、昔の考え方を捨てることが出来ない、いわゆる老害と呼ばれる行為をしてしまう人が多数いるのです。

なぜそのようになるのでしょうか?

 

人は、最初に教えられた価値観や教育などを捨てるという事に非常に苦しいわけですね。

 

僕は、何回も経験しているのでわかりますが、最初に始めた投資、21歳の頃、色々学んでいくうちに、投資とはこういうものだ。と考え方がある程度固まっていきます。

しかし、なかなか勝てません。そこで、新しい考え方を探そうとするのですが、最初に学んだ考え方を、すべて捨てるという事が、物凄く苦痛だったのを今でも覚えています。

そして、これは、ブログでもそうでした。時間をかけて学び、毎日記事を書いていたわけですが、利益には結びつきません。

そこで、すべてを捨てたのですが、やはり、苦痛でした。

 

これは、断捨離とも呼ばれる行為ですが、物凄くツラいことです。

断捨離と聞くと、家の不用品を片付けるというイメージがありますが、それだけではありません。

考え方を断捨離したり、今まで学んだことを断捨離、人間関係の断捨離。

様々なものがありますが、すべて捨て去るときは、物凄くツラいのです。

 

今まで大切にしてきた物というものは愛着がわき中々捨て去ることは出来ないですよね?

それと同じで、今まで学んできたことを捨てるという事もまた、簡単には捨てることは出来ないのです。

人間関係も一緒ですね。

しかし、自分が前に進むためには、すべてを捨てて、ゼロから始める。

すると新しい価値観が生まれるものです。

 

 昔の考え方に固執して、どうしていいかわからないという方は、断捨離を実践してみても良いのではと思います。

 

 そして、これからの時代、『断捨離』が出来る人が、楽しく人生を過ごしていけると確信しています。