年末の同調圧力に負けない強さを持つ話

 

久しぶりにブログを書いてみようかなと。といっても実は下書きしているモノはたくさんあるのですが、なかなかまとまらずにずっと放置しています(;’∀’)

あなたの今年は、どんな一年だったでしょうか?また、来年はどんな一年にしたいでしょうか?

私自身は今年、自分なりに大きな発見があり、来年はようやく専業トレーダーをやってみようと決めました。
(実を言えば何度も挑戦してはいるけれど失敗ばかりですw)

さて、年の瀬になると恒例の『忘年会』という同調圧力を象徴する集まりが行われます。
ちなみに私は、忘年会に10年ほど参加していません。
理由は苦痛で仕方ないからです。
同じような人は多いのではないでしょうか?あなたもその一人かもしれませんね(^O^)

別に忘年会だけでなく、他にも同調圧力に悩まされることは多々あると言えます。
どうにかしてこの同調圧力から解放されたい!
そう思っているあなたのために、ある本を紹介します。

その本は鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんの書かれた作品である、『空気を読んでも従わない生き苦しさからラクになる』という本。

 

どんな本なのか?というと、『同調圧力に屈することなく自分らしく生きる方法』について書かれた本です。

1.周りの人の目が気になって自分を抑え込んでしまう人。
2.SNSが疲れしてしまう人。
3.先輩や上司にノーと言えない人。

こういった方々には、とても良い本になるんではないか?と感じました。
ちなみに私は上記の3つすべてが当てはまっていた時期があります。それは20代の頃、正社員として働いていた時期です。

何か心当たりのあるあなたは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

スポンサーリンク

・生き苦しさの原因とは?

 

最初に、『生き苦しさの原因』について。

結論を言えば、私たちが生き苦しさを感じてしまうのは世間の中で生きているからと言えます。

ここでいう世間というのは、学校のクラスメイトや職場の同僚。ご近所さん。といったあなたと関わりのある人たちを指します。

例えば同じアパートに住む隣人と、家を出るタイミングが一緒であれば、初対面でも『こんにちは』『おはようございます』と挨拶したことはあるはずです。
一軒家だとしても、ゴミを出すタイミングが同じで、その地域に住んでいる初対面の人にだって挨拶はしますよね。

それはその人が、同じアパートであったり、マンションであったり、地域であったりと。
そんな世間の中で生きる人だからです。

では逆に、世間でない人たちはというのは何なのか?

鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんは、そのような人たちのことを『社会』と表現します。

社会はあなたと関係のない人たちの事です。
具体的に言えば、スーパーの店員さんとかであったり、電車で隣に座っている人、道ですれ違った人など。
赤の他人ということです。

例えて言うなら、デパートのエレベーターでたまたま乗り合わせた人に、『こんにちは』とあいさつしたことありますか?w
電車に乗り、席に着くまでの電車内で、すれ違う人々に対して『おはようございます』とあいさつしたことはあるでしょうか?

もちろんないはずです。

その理由について鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんは

『日本人は基本的に世間で生きている。自分に関係のある世間の人たちはとても大切にし、自分に関係ない社会の人は無視しても平気である。ただそれは性格が悪いとかの問題ではなく、単純に生きている世界が違うと思っているからである。』

 

しかし、そう言っても、どうして世間に生きることが生き苦しい原因に繋がるの?ってあなたはそう思ったかもしれません。
その理由は、世間というものには、社会にはない『鉄の掟』があり、その掟に従って生きなければいけないから。

ではどうして世間に鉄の掟があるのか?そもそも鉄の掟って?
次はそこについて考えていきます。

 

 

・昔の日本人が大切にしてきた鉄の掟

 

 

江戸時代を思い浮かべてほしいのですが、その当時の世間の代表例といえば村ですよね。

村人たちは、生きていくためにみんなが平等に食べ物をとれるように。また村の中で争いが起きないように厳しい村の掟を作っていました。

万が一、村の掟を破ると、村全体から無視されるという村八分にあうのです。
今現代でいうと、会社という組織に似てますよね。

しかし逆に言えば、掟を破りさえしなければ、村人たちは村という世間によって守られていたわけです。
だからこそ私たちの先祖は、世間を大事にしてきました。

そしてその考え方が今の日本人にも根付いているからこそ世間体が悪いとか、世間様に顔向けできない。
というように、どしても周りの目を気にしてしまうのです。

ところで、私たちが生きる世間での鉄の掟とは一体何なのか。
鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんは、本の中で5つの掟を挙げています。

 

1.年上が偉いという掟。

世間では、年上であることを大切にしますよね。
例えば、あなたにも経験はあると思いますが、部活動において1年生が準備から片付けまで全部やる。というのは当たり前だったと言えます。部活でないにしろ、中学に入れば小学校の時、仲の良かった先輩に対して敬語を使うのが当たりまえになっていたり。
例え、その人が尊敬できない先輩であっても、この年上の言うことは絶対だ。と、謎の空気感によって従わざるをえない。
これが生き苦しさを感じる原因の一つになるのです。

 

2.同じ時間を生きることが大切という掟

これがどういうことかというと、仕事終わりに上司と飲みに行くだとか、忘年会や新年会には必ず参加というように、一緒の時間を共有することで自分達は同じ世間で生きる仲間であると再確認をする。
最初にも言ったように、今は忘年会シーズン。誘われて断りたいな。と思っても、ノリが悪いって思われたくないからイヤイヤながら参加してしまう。
こういった事も、ストレスを溜めてしまう原因になっていると言えます。

 

3.贈り物が大切という掟

友人宅で、食事に招かれたり、飲みに誘われたり。そのような場合、何かしらの手土産を持っていくと思います。
結婚式のご祝儀や葬式の香典またお中元やお歳暮もそうで。
何かをもらったら何かお返しをしないと礼儀知らずと思われる傾向があります。

私の話ですが、昔このようなことがありました。
友人に子供が生まれたので、その祝いとして1万円を渡し『これでおもちゃでも服でも買ってあげてね』と。
その3日後になんと、その友人がお返しということで、高級なウィスキーを二本持ってきたのです。
私に特別良いことがあったわけでもないし、お返しが高級なお酒だったことから、ものすごく戸惑ってしまいました。
『余計なことをしてしまったのかな?』と勘繰ってしまったのです。私はもちろん、お返しが欲しくて祝い金を渡したわけでは無いのです。

話は戻りますが、日本人は贈り物をすることで、お互いを世間の人間だと認識するようです。もちろんこの文化を全否定するわけではありません。
ただ、そこに心がないのなら贈り物をする意味はあるのでしょうか?物でお互いの関係を確認し合うってのは何だか悲しいことだとは思いませんか。

私が想うに、何か特別なことがあり何かを貰ったなら、そのお返しは、相手にとって特別な良いことがあったときにお返しをするべきです。

 

4.仲間はずれを作るという掟

世間では、グループの中に仲間はずれを作り、みんなで同じ対象に攻撃することで、自分達の団結力の強さを確認する傾向があります。

例えばクラスが一つになって一人の人間を攻撃する。又は、会社内の部署全体で、ある一人の人間を集中的に攻撃する。

その原因が、グループの中に仲間はずれを作り、みんなで同じ対象に攻撃することで、自分達の団結力の強さを確認する行為と鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんは言います。
もしそれが悪いことだとわかっていても、イジメられている人を庇うような行動を取ってしまえば、次は自分が対象にされるかもしれない。
そんな空気感が漂うことで、誰も助けることなく、動けなくなってしまうと言うことです。

 

5.理屈が通じないという掟

世間では明らかに非効率なやり方であっても、『昔からこのやり方だから』という理由で、理屈の通らないことがまかり通ってしまいがちですよね。

すべてを言うとキリがないので、例えば小学校のランドセル。就活で着るリクルートスーツ。クソ暑いのに真夏にスーツを着るリーマン。
こういったことは理屈の通らない掟ではないか?と鴻上さんは言います。ホントそうだなと思います。

ランドセルは決して安くは無いですし、手さげバッグなんかよりも場所を取ります。
スーツにしても、クリーニング代もかかるし、そもそも真夏につける意味があるのか?まったく意味不明ですよね。
就活で着るリクルートスーツなんて、これを着ていなければ受からないと言われてるわけではないのに、なぜかみんな着てしまうわけです。

ここでは世間における5つの掟について見てきました。

 

1.年上が偉い
2.同じ時間を生きることが大切
3.贈り物が大切
4.仲間はずれを作る
5.理屈が通じない

 

これらに共通しているのは『場の空気を読んで行動しているということ』です。

もちろん空気を読むことは和を乱さないためにとても重要です。
しかしこれを言い換えると、世間に存在する同調圧力のせいでみんなと同じことをしなければいけない。とそような生き苦しさを感じてしまうわけです。

では、そんな生き苦しさから解放されるために、私たちはどうすればいいのでしょうか。
鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんは、次のように言います。

 

仲間はずれを恐れてはいけないと。

 

しかし、これは誰でもわかっていることでしょう。ただ、これが分かっていてもなかなかできないのが人間ですよね。

多くの人は、一人でいることを惨めだと感じてしまいます。
と言うことで、たとえ気が合わない人であっても、無理に友達のふりをして一緒にいることを選ぶわけです。
しかしそれでは、生き苦しさから解放されません。

かといって、世間から外れ一人を選んでしまうと、とても寂しい思いをしてしまうわけですが。

では、どうすればそんな寂しさを減らし、生き苦しい世間から抜け出すことができるのか?

最後に鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんの考える現代社会を楽に生きていく秘訣についてです。

 

 

スポンサーリンク

現代社会を楽に生きていく秘訣

 

 

最初に結論を言うと、現代社会を楽に生きていく秘訣はスマホとの向き合い方を変えてみよう。ということです。

現代は、スマホの普及によって十数年前までは考えられないほど、多くの人と繋がれる社会になりました。

かつてネットで世界と繋がることは、世界中の人々の希望だったといえます。
しかしどうでしょうか?今ではその繋がりが苦痛となっている場合が多いようにも思えます。

例えば、twitterやインスタなどで自分と仲のいい友人同士が遊びに行った投稿を見つけた時、あなたはどう思うでしょうか。

『あれ?俺誘われてないんだけど・・・』『もしかして嫌われてるのかな・・・』とか考えちゃいますよね。

これは繋がりが苦痛に思える人の典型的な例だと思います。ちなみに私もかつてはそうでした。

 

またSNS上では、何人のフォロワーがいて、いくつのいいねがついて、どんなコメントが来ているのか?
これらが全て、リアルタイムで表示されますよね。
その結果、もっとフォロワーがほしい!もっといいねがほしい!と他人からの評価ばかりを気にして生きるようになってしまうようです。

しかし本当にそれでいいのか?
鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんはこのように言います。

『自分の人生を決めるのは周りからの評価ではなく自分自身である。スマートフォンという優れたマシンはそんな自分自身を成長させるために使うべきなんだ。』

たしかに、スマートフォンはあなたに孤独感を与えるものでもあり、あなたの集中力を奪い取ってしまいます。
しかし、うまく活用できれば人生をより良くするツールにもなり得るのです。

実際にそうではないでしょうか?
もし仮に、SNSに費やす時間があれば、スマホで本を読んだり、記事を読んだり。私の場合はデイトレをしたり。または他の勉強をしたり。もちろん本を読んだり。
その方がかなり有効ですよね。

そして最後に、鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんはこのように言います。

『日本はとても素敵な国。しかし同時にとても同調圧力が強い国です。同調圧力に負けないためには知恵をつけることです。そして表面的な 出来事に振り回されるのではなく物事の本質を見つめることが大事です。あなたが勇気を持って、先輩の頼みを断ったり友達のフリをしているグループから抜け出したり、他人のSNSの投稿にアクセクしないように努めることは、この国で同調圧力に苦しむ人を応援することになると僕は信じています。』

同調圧力に屈することなく、自分らしく生きていけるというのは、とても素晴らしいことだし、人生を大切に生きているあかしでもあるのかなと?そう感じます。

では、よいお年を♪