30代 日本には老害と呼ばれる人が多い理由

 

日本の人は、なぜいつも出遅れてしまうのか?

ネットビジネスでもそうだし、投資でもそうだし、ネットが普及するのも日本は遅かったかのように思います。

最初の頃、ネットというものは、物凄く怪しげなものと思われていましたね。

それが現在では当たり前の世の中になってきているのです。

 

僕は、21歳の頃に、デスクトップを買い、FXの勉強をしていたのですが、もちろん周りからは、『変な奴』と思われていました。

パソコンに向かって怪しいことでもしているんだろ』とか、『パソコンを使う奴は犯罪を犯す奴』とか、『パソコン=オタクがやること』みたいな感じでいわれていました。

今では考えられませんが、約10年前まではそのような人たちが実際にいたのです。

僕は別にオタクでもないし、AKBが好きなわけでもないし、アニメが好きなわけでもない。もちろんゲームも好きではない。(パワプロとウィニングイレブンはプロ級です。)

 

それなのにもかかわらず、パソコンを持っているから変な奴というレッテルを貼られたことがあります。

僕はただ、FXがしたいだけなのに。

そして、『FXがしたいだけ。』そういうと、『騙されているんでしょ』や、『お前には出来ない』など、そんなことも言われました。

 

その当時は、こんな差別や偏見を受け物凄く悔しい思いもしました。

しかし今現在、パソコンを非難していた連中は、スマホを手に入れて、毎日、ネットを楽しんだり、スマホのゲームなどをしています。笑 もちろん課金しまくりです。可哀想ですね。

そして投資に関しても、今の時代は、嫌悪感を抱く人はほとんどいないのではないでしょうか。

 

そう考えてみると、日本人というのは、『自分がこうしたい!』という感情よりも、周りの反応を見て、物事を決める性質があるようです。

流行の流れに乗る。

そういう考え方があるのではないでしょうか?

確かに流行の流れに乗り、時代の最先端をいっていると思えると、何か自分が特別な存在になったような気分になり、一時的には優越感にしたれるのでしょう。

しかし、ひとたび流行の流れが過ぎ去ると、また新しい流行の波が出てきます。

そしてまた、流行に乗り・・・とその繰り返しなのですね。

 

では、どうしてそうなるのでしょうか?

その昔、日本人というのは農耕民族でして・・・という話はここでは抜きにします。

どうしてかというと、大昔過ぎるからです。

そんな大昔の頃に話をしてもあまり意味がないと思うので今回は身近にある出来事について書いていきます。

 

老害とも呼ばれていますが、これは何も、年のいった人たちの事をさしているわけでは無く、若い人にも言える事のようです。

 

どういうことかというと、老害=昔の考え方に執着している人。または、老害=周りに合わせる人と言えます。

こういうと誤解を招きそうですが、たしかに、周りに合わせるという事は、協調性があり、良いこと思いますが、逆に言うと、周りに依存しているという事ですね。

どうして周りに依存するのかというと、『人と違う事をして変な目で見られたくない』や、『一人で何かをするのは恥ずかしいこと』そう思っているのです。

ということは、新しい考えを出来ないわけで、結局、昔の考え方に執着しているのです。

 

日本にはこの考えを持った人たちがたくさんいて、みんなそれが正しいと思っています。しかし、心の中では、なんか違うな。とそう思っている人も多いのですね。

『和』

日本はこの『和』というものを大事にします。先ほども言いましたように、協調性という事です。

 

しかし、『和』というものは、本来、自分の気持ちを押し殺すことではありません。

自分の気持ちを押し殺してまで周りの事を大事にする。これは、『和』ではなく、『苦』なのですね。

 

孔子の言葉の中に、『和して同ぜず』

という言葉があります。

意見が同じならば他人と同調するけれども、機嫌を取るために同調することは無い。

そういう事です。

 

一人の人間が、周りとは違う事を始めました。

その人をみんなで寄ってたかって攻撃し始めました。

これは『和して同ぜず』ではありません。

 

これは、『小人は同じて和せず』という事です。

この意味は、つまらない人は、たやすく同調するけれども、心から親しくなることは無い。

という事です。

日本の人はこの和というものを勘違いしているのかなと思います。

その勘違いのせいで、いつも出遅れているのではないかなと思うのです。

どういう事かというと、今の日本人の和というものは、『小人は同じて和せず』なのかなと。

 

周りに嫌われたくない。周りから白い目で見られたくない。周りから差別されたくない。周りから仲間外れにされたくない。孤独が怖い。誰かと常に一緒にいたい。

だから、周りに合わせすぎて、自分の意見が言えない。言えたとしても、周りの意見が通るようなことを即興で思いつき、その場その場で対応している。

本当はこんなこと思ってもいないのに、周りに合わせることを優先してこんなことを言ってしまった。

こういう感じに思っている方が多いのだと思います。

これは、協調性がある。ということではないですよね?

 

そして、こういう考え方なので、誰か一人が、周りとは違う行動をとろうもんなら、みんなで寄ってたかって攻撃してしまうのですね。

 

日本で働いている会社員には、この和して同ぜずという言葉をもっと広めた方が良いのかもしれませんね。